徳島県|日本で4種類しかない希少な後発酵茶|上勝町の阿波晩茶

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世界からも注目を集めている徳島県上勝町

徳島県上勝町は、徳島県のだいたい真ん中に位置しています。しのぶちゃんの晩茶屋さんに会いに向かっている途中、細い林道に入ってしまったのですが、ひたすら走り続けると、山々に囲まれた大きなダムに遭遇。荘厳な山間につくられた大きなダムは、とても迫力がありました。上勝町はゼロ・ウェイストという取り組みで世界でも注目されている地域です。ゼロ・ウェイストというのは無駄・浪費・ごみをどう処理するかという考えではなく、「ゴミをなくす」という考えの取り組みのことで、上勝町は2003年より取り組みをスタート。2019年4月には、なんとリサイクル率81%という驚異の数字をだされました。一部の人だけで取り組むのではなく、上勝町全体で取り組み、その取り組みを継続していることに圧倒されます。

日本でも珍しい後発酵茶“阿波晩茶”の魅力

徳島県で作られている阿波晩茶とは、中国茶のプ―アール茶と同じ後発酵によりできるお茶で、阿波晩茶の場合は乳酸菌の力で発酵を促されます。カフェインも緑茶に比べると3分の1ほど少なく、小さなお子さまから高齢者の方まで幅広く飲んでいただけます。また、長年の様々な研究結果として腸内環境を整え、便秘解消の効果があるようで、今もアレルギー症状の緩和など“健康茶”として研究が進められているそうです。

阿波晩茶の製法は、重要無形民俗文化財に指定されています。

阿波晩茶は、「摘む」・「茹でる」・「擦る」・「漬ける」・「桶出し」・「干し」・「選別」の7つの工程で製造を進められます。すべて手作業で行われるこの工程が、重要無形民俗文化財に指定されています。7月後半頃から、十分に育った茶葉を枝からこそぎ取る「摘む」作業がスタートし、8月のお盆前後まで収穫作業されます。摘み取る時期が遅いことから「晩茶」と呼ばれているんだそう。摘んだ茶葉は、茹でられ発酵の妨げとなる雑菌を滅します。

茹でた葉を揉捻機という機械で擦り、葉を傷つけることで発酵しやすい状態にし、擦った葉を桶に入れ、空気をしっかり抜き、殺菌作用がある芭蕉やシュロの葉を敷き、フタをして重しをのせて待ちます。

晴れた日に桶から漬け込み終わった葉をとり出し、重石のすきまの煮汁を丁寧に取りのぞきます。押し固められた葉をほぐし、桶出し後、すぐに天日干し。水分が完全になくなるまで時折かき混ぜながら2、3日かけて乾かします。ここで大事なのは雨に濡れないこと。少しでも雨に濡れてしまうと商品にならないそうです。干し終わった茶葉の中から茎や茶玉、つる草などを取りのぞく選定作業したら阿波晩茶の完成です。言葉で聞くとできるかもと感じたのですが、摘む作業の時点で体力をものすごく消耗しました。

しのぶちゃんの晩茶屋の阿波晩茶

カフェインが少ないため、苦みや渋みが少ないお茶。高温で入れると香りが立ち、水出しでゆっくり淹れると甘みが立つお茶です。淹れ方で味の変化を楽しめます。

■内容:阿波晩茶(徳島県上勝町産) 50g
価格:1,404円(税込み・別途送料)

上勝町に何度も足を運ぶうちに魅了され、移住しました。

しのぶちゃんこと八木直子さんは、もともと京都のご出身で、知り合いのビールメーカーさんに何度も足を運んでいるうちに、徳島県上勝町の魅力に引き込まれたそうです。上勝町のことなど知らず、もっと言えば、阿波晩茶とも縁のなかった直子さん。移住して、阿波晩茶の栽培から製造までされている高木農園さんでお手伝いを始められました。高木さんが口にしたあることがきっかけで、直子さんはしのぶちゃんの晩茶屋をスタートすることになります。

晩茶まつり誰かやればいいのに・・・私がやればいいのか!

上勝町の晩茶農家さんが、作られた新茶を持ち寄り、振舞う晩茶まつりがコロナ前に3回ほど続いており、人気のイベントだったそうです。4回目の年、高木さんは晩茶まつりの実行委員長でしたが、イベントスタッフの人手不足などもあり中止という苦渋の決断に。そのことを間近で耳にした直子さんは、「いろんな晩茶農家さんのお茶が楽しめるのに、やらないのはもったいないな~、誰か代わりにやらないかなぁ~」と最初は思っていたそう。ある日、自分がやればいいじゃないかと立ち上がり、いろんな農家さんの阿波晩茶をとりまとめ、「しのぶちゃんの晩茶屋」を始めました。積極的にイベントにも出店したり、お茶会を開き阿波晩茶の魅力を伝える活動もされてます。

阿波晩茶は、農家さんごとに味が違い、そこに文化があると言います。しかし現実は厳しく、徳島県上勝町では徐々に阿波晩茶をはじめとする農業が衰退しているそう。直子さんは、農業から離れる方に本当はもう少し続けてほしいという想いありつつ、農業を続けていくことの大変さを知っているからこそ「お疲れさまでした。」と伝え、終わらせてあげたいという気持ちもあると語ってくださいました。直子さんは、衰退していくのはさみしいけれど、続けてくれる農家さんがいる限り、阿波晩茶の文化は広めていきたいし、私ができることは私が続けれる限りお手伝いしていきたい。私が、この活動を続けることで、いつかどこかで誰かが、徳島県上勝町を思い出し、阿波晩茶を思い出すきっかけになり、この素敵な文化が続いてくれるといいなと落ち着いた声ででも、どこか力強く語ってくださいました。

しのぶちゃんの晩茶屋の阿波晩茶

カフェインが少ないため、苦みや渋みが少ないお茶。高温で入れると香りが立ち、水出しでゆっくり淹れると甘みが立つお茶です。淹れ方で味の変化を楽しめます。

■内容:阿波晩茶
・内容量:50g
・原材料:茶葉(徳島県上勝町産)
・賞味期限:製造より1年間
■保存方法:直射日光、高温多湿を避けてください。
■備考: 移り香にご注意ください。
■販売元:徳島県勝浦郡上勝町生実久保61 しのぶちゃんの晩茶屋 八木直子
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価格:1,404円(税込み・別途送料)